曹洞宗 常圓山 皎月院

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禅のことば

2017.03.30

道本円通

『道本円通(どうもとえんづう)』

皆さんが日々作用しているその事です。

食べるにはお膳の前に行きます。

そして手が自ずから箸に赴く事です。

このために知性を働かせて、箸を持つんだとか、あれを摘めとか、いちいち知性を使い命令を下して手を動かすような、そのなことは一切ないのです。

食べるためにお膳の前に坐れば、箸に自ずから手が出る。食べたい物に自然に箸が行く。自ずから口へ行く。

間違っても人の口へ持って行ったり、鼻の中へ突っ込んだりすることは絶対起こらない。口に入ったら自動的に噛む。

自ずからその味が相談も理由もなしに出現をする。
耳は好き嫌い無しにその音と現成して終わる。

目も只映して終わっている。目にも耳にも何も残らない。私たちの人生は、目に物を見、耳に聞き、鼻において香をし、皮膚において熱い、冷たい、痛い、気持ちがいいなどを感じ、私たちはそれを朝から晩まで常に作用しています。

そのほか何もないんです。

眼耳鼻舌身意が色声香味触法と作用して終わっているだけです。

上記と同じように、

歩こうと思えば歩き、坐ろうと思えば坐る。立ったり坐ったり何でもできる。この自在の様子、縁に応じて闊達自在に使い尽くしておることを「道本円通」と言います。

もはやそれ以外のものは何も無い、これを道というのです。

皎月院 こうげついん 副住職プロフィール

皎月院副住職 清水 亨龍

清水 亨龍 こうりゅう

御縁をありがとうございます。
駒大高校、駒澤大学卒業後平成13年冬に大本山永平寺(福井県)へ安居(修行)。平成15年より北海道へ修行。平成23年4月より皎月院へと戻り副住職として補佐をさせて頂いております清水亨龍(こうりゅう)です。 合掌

私の趣味はクライミング、スノーボードなど身体を動かす事です。また旅行も大好きです。ぜひ皆さま気軽にメールやお電話お待ちしております。

どうぞよろしくお願いします
(^人^)

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