2020.07.13
『法華経』
【観世音菩薩普門品 第25】
観音菩薩
一心にその名を唱え、心に念じたのなら
観音菩薩がそれを聞きどんな苦しみも取り除いてくれる。
それは「七難」を逃れることである。
続いて、お釈迦さまは観音さまを心に念じたのなら、苦しみの根元であるところの
「三毒」貪瞋癡(とんじんち)
【貪欲・瞋恚(しんに)怒り・愚痴】
から解放されることを解いております。
それではまず「七難」です。
①、火難 観音さまの名を受持する者は、たとえ大火の中に入っても焼かれない。
②、水難 大水に流され漂流したとしても、観音さまの名前を称えることで、浅い所に逃れることが出来る。
③、風難 何千万億の生けるものたちが、色々の宝を求めて海に乗り出し、暴風に遭って船が羅刹鬼(らせっき)の国(怖ろしい鬼神のいる所)に漂着しても、観音さまの称える人が船の中に一人でもいたならば、羅刹鬼から逃れることが出来る。
④、刀杖難 人に殺されそうになった時に、観音さまの名前を一心に称えれば、相手の刀や杖が何か所も折れてしまい助かることが出来る。
⑤、悪鬼難 三千大千国土に満ちている夜叉や羅刹が来て人を苦しめようとするとき、観音さまの名前を称えれば、鬼たちは敵意ある眼で人を見ることができなくなり、危害を加えることができなくなる。
⑥、枷鎖難 罪があったとしてもなくても、首枷(くびかせ)、足枷、鎖でつながれていても、観音さまの名前を称えれば、枷や鎖が切れて、壊れてしまい助かることが出来る。
⑦、怨賊難 三千大千国土に賊が満ちているのに、大商人が多くの商人を率いて、お宝を運んで険しい道を進み行く。その中の一人が「怖れることはない。一心に観音さまの名前を称えなさい。観音さまは、生きとし生ける者たちに無畏を施される。もし名前を一心に称えるのであれば、この危機から解放される」といい、皆が声をそろえて「南無観世音菩薩」と。それによって無事をえることができる。
後半部分の「観世音菩薩普門品偈」では
「念彼観音力」(ねんぴかんのんりき)とは、「彼の観音の力を念じる」と再び記述されており、十三回も出てきます。
清水
御縁をありがとうございます。
駒大高校、駒澤大学卒業後平成13年冬に大本山永平寺(福井県)へ安居(修行)。平成15年より北海道へ修行。平成23年4月より皎月院へと戻り副住職として補佐をさせて頂いております清水亨龍(こうりゅう)です。 合掌
私の趣味はクライミング、スノーボードなど身体を動かす事です。また旅行も大好きです。ぜひ皆さま気軽にメールやお電話お待ちしております。
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