曹洞宗 常圓山 皎月院

皎月院TOP > 皎月院副住職 亨龍日記

禅のことば

2019.02.17

永平寺正門

永平寺の正門の門柱
『杓底一残水 汲流千億人』
(杓底の一残水 流れを汲む千億人)

二句の揮毫し、門柱に刻まれた字は
永平寺七十三世熊沢泰禅禅師によるものです。
実は、「正門に題す」という一偈があったようです。

『正門は宇宙に当たる 古道紅塵を絶す
杓底の一残水 流れを汲む千億人』

これは、物を水を大切にしなさいと述べられており、
また、道元禅師さまの 「作法これ宗旨なり、得道これ作法なり。」
という教えや想いも加わっているそうです。

禅のことば

2019.02.16

涅槃図とは

涅槃図とは、お釈迦さまが入滅された時の様子を描いたものです。
日本最古の涅槃図は高野山金剛峯寺が所蔵されているものだそうてす。

《喜びも、悲しみも、すべては移ろいゆく
だからこそ弟子たちよ、怠ることなく修行を続けなさい》

涅槃図の右上には!お釈迦さまの生母、マーヤ夫人です。
お釈迦さまに長寿の薬を与え、もっと長く多くの人に
その教えを説いて欲しいとの願いからやって来られたとされます。

そのマーヤ夫人の先導にはアナリツ尊者がいます。
お釈迦さまの従兄弟であり十大弟子の一人です。
お釈迦さまのご説法中に居眠りをしてしまったことを恥じて、
絶対に寝ないという誓いを立てた結果、視力を失ってしまいますが、
そのことがかえって智慧の目を開くきっかけとなり、
「天眼第一」とも呼ばれております。
また、
お釈迦さまのお側で悲しみのあまり卒倒している人物は、
アナン尊者です。阿難尊者もお釈迦さまの従兄弟であり、
十大弟子の一人であります。常にお釈迦さまのお側でお世話をされ
最も多くの教えを聞いていたので、「多聞第一」とも呼ばれております。
その阿難尊者を介抱されているのが、アヌルダ尊者です。
そのアヌルダ尊者とアナリツ尊者は実は同一人物でもあるそうです。

禅のことば

2019.02.15

お釈迦様ご命日

本日2月15日は
釈尊涅槃会です。

お釈迦様が、この2月15日を選んだとしましたら、
2月は陽春で、動植物はどんどんと目を覚まし生長し
万物は無常であることが説きやすいとされております。
では、
出生、出家、成道、第一説法など、8日ですが、
入滅のみ15日なのだろうか?お釈迦様なら入滅の日も
決めることもできただろう
満月が関係あるのだろうか?

南無釈迦牟尼 南無釈迦牟尼 南無釈迦牟尼

一歩の会

2019.02.15

涅槃会

本日14日は
青年会一歩の会にて
勉強会&涅槃会をおこないました。
勉強会では
参同契、宝鏡三昧(さんどうかい、ほうきょうざんまい)
の内容の勉強をしました。
私たちの祖師方の、
石頭希遷(せきとうきせん)禅師と、洞山良价(とうざんりょうかい)禅師
が残された漢文の法語の読み下しです。
が、とても内容は難しく、
仏のすべての現象の平等と差別の心理の一致は
同一に契合しているから全てが真実である。
仏心、清浄からの呼び掛けを信じ、それを日常生活のすべての場面で実現することを目指している内容なのかな??
対句のような文章ですが、
わかるようでとても難しいです。

引き続き、涅槃会法要を
高乗寺さまにて

禅のことば

2019.02.14

釈尊涅槃

お釈迦さまは2月15日に80歳のご生涯をとじられました。

いろいろと本を読みますと、
阿難と共にシャバラ塔の下に来られたとき
天上から悪魔(天摩波旬てんまはじゅん)が降りてきて
「早く入滅せよ」と勧められたが、
お釈迦さまは、「自ら死すべき時を知っている。今より三ヶ月後、
クシナガラの沙羅双樹の間において入滅するであろう」
こう宣言された時、大地は一時に震動した。
ここから最後の旅に出るのです。

お釈迦さまが入滅に選んだクシナガラは、
今はさびれた地とはいえ、昔は大きな都があり、前生では六度、
王としてこの地を治めていたようです。
また、なぜ河のほとりでなのか?という質問にたいしては、
「人は死ぬ覚悟ができていないから迷うのだ。私がこの河のほとりで涅槃に入るのは、人間の命は水の流れのように少しもとどまることなく、昼夜静止することなく縮まり失せてゆくことを、この河の流れで知らしめるためである」

また、涅槃図を見ますと、
八本の沙羅双樹がありますが、これは、仏の自在神力を示すものであり、
四本はご説法が終わるとたちまち枯れ、他の四本は青々と栄えた。
これが、四枯四栄(さしこしえい)と言います。
お釈迦さまの色身、肉体は涅槃に入りたまえど(四枯)、説かれし仏法は後世に残りて栄える(四栄)ことを言います。

大本山永平寺東京別院の涅槃図

皎月院 こうげついん 副住職プロフィール

皎月院副住職 清水 亨龍

清水 亨龍 こうりゅう

御縁をありがとうございます。
駒大高校、駒澤大学卒業後平成13年冬に大本山永平寺(福井県)へ安居(修行)。平成15年より北海道へ修行。平成23年4月より皎月院へと戻り副住職として補佐をさせて頂いております清水亨龍(こうりゅう)です。 合掌

私の趣味はクライミング、スノーボードなど身体を動かす事です。また旅行も大好きです。ぜひ皆さま気軽にメールやお電話お待ちしております。

どうぞよろしくお願いします
(^人^)

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