曹洞宗 常圓山 皎月院

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仏さま 御詠歌

2021.12.01

12月

師走となりまして

臘月 令和3年の最終月となりました

1日より8日まで臘八摂心(ろうはつせっしん)

曹洞宗大本山永平寺(私が修行していたので)では坐禅週間であります

(もちろん永平寺だけではなく)

12月8日にお釈迦さまが明けの明星とともに成道

悟りをひらかれた最も大切な日とされ

私たちは、お釈迦さまと同じようにこの1週間

更に自分を見つめ、只ひたすらに坐ります

2日間に渡り

御詠歌のDVD製作の為

乙津町の法心寺さまにてお唱えしてまいりました

 

道元さまのお言葉 御詠歌

2021.05.11

供華

梅花流詠讃歌の曲に供華(くげ)

「花供養御詠歌」があります。

この曲は道元禅師さまはが詠まれたとされる和歌(草庵の偶詠)でもあります。

仏さまやご先祖さまへお供えする花や供養をあらわしております。

「この心天(あま)つ空にも花供(はなその)ふ

三世(みよ)の仏に奉(たてまつ)らばや 奉らばや」

「この心」とは、坐禅の心持ちとも思いますが、

供養する心を大切にするならば、発心や菩提心といった解釈もできます。

この思い、心が、清らかなる澄んだ空に花を供えるように

「三世の仏」三世諸仏、過去・現在・未来の諸仏とも思いますが

それだけではなく、あらゆる仏さまと言う十方諸仏であり

あらゆる仏さまへまごころである慈悲の心を持ってお花をお供えする。

と受け止められます。

お供えをする私たちも慈悲の心であり、

お供えを受ける仏さまも慈悲の心で私たちを見守られてくださることでしょう。

 

御詠歌

2021.02.28

不滅

曹洞宗梅花流詠讃歌に

お釈迦さまを敬い追慕の思いで

詠まれている曲があります。

「大聖釈迦如来涅槃御詠歌」

(だいしょうしゃかむににょらいねはんのごえいか)

略して

【不滅】(ふめつ)

〔歌詞〕

〈ひとたびは 涅槃の雲に いりぬとも

月はまどかに 世を照らすなり 世を照らすなり〉

御詠歌なので五・七・五・七・七

さらに言葉を強調したいのでプラス七。

 

お釈迦さまは、衆生である私たちのために

100歳までとされた命を20年縮められお救いになられた。

または、

一度は入滅され肉体は尽きてしまったが、お釈迦さまの教えは今なお

お経として私たちに御示しになっております。

特に日頃私たちが読む『法華経』の「如来寿量品」にて説かれております。

御詠歌の歌詞の意味は

〈お釈迦さまを輝く月になぞらえて、

明るく照り輝いていた月が厚い雲によってさえぎられてしまい

私たちには直接見ることができなくなってしまったが

月は雲の上では今なおまばゆい光で私たちを照らし続けているのです。

そして私たちの胸の中に教えとして生き続け、人々を導いておられるのです〉

御詠歌

2020.10.13

お誓い

曹洞宗の詠讃歌を

「梅花流」とし、昭和27年に正式に誕生しました。

現在のお誓いは、

梅花流詠讃歌を通して

「正しい信仰に生きます」「仲良い生活(くらし)をいたします」「明るい世の中をつくります」

の3つからなっております。

このお誓いは、やさしく簡潔にかかれていますが本当に大切なことだと改めて感じております。

お釈迦さまや両祖さまの教えを正しく学び、その教えを心の拠り所、安心(あんじん)として生きることで、他と仲良く生活ことができる。それは、自分の我を抑制しつつ、他の人を思いやる気持ちができるということです。その行いが膨れ上がると「明るい世の中をつくる」ことにまで発展できるからです。

一人一人が身近なところから少しずつ(雨粒だとしても)行うことによりそれが広く(池から湖へ)広まり広大な海となるのではないでしょうか。

 

道元さまのお言葉 御詠歌

2020.09.28

無常

道元禅師さまの詠まれた和歌の一首で

「無常」と題されております。

梅花流詠讃歌では「月影」という曲名となっております。

『世の中は 何にたとえん 水鳥の

嘴振(はしふ)る露に 宿る月影』

この世の中は無常である。何一つとして一定にとどまること、とどまるものは何もない。

この世の中を何にたとえよう。

たとえば、水鳥がくちばしを振るった時に飛び散るしずくの一つ一つに宿る月の光のようなものなのです。

水鳥がくちばしを振るうことによって、一瞬でも宿っていた月の光の生滅(くちばしに生まれたしずくに宿った月の光)。

この生滅が無常のはかなさにをあらわされております。

道元禅師さまのご生涯では、多くの死別を経験されております。

幼少期では、御両親。臨済禅を学び、共に中国の宋へと行かれた建仁寺の明全和尚さま。

そして生涯の本師である如浄禅師さま。

また多くのお弟子の中で最も期待しておりました僧海の夭折(27歳のようです)

この「無常」を詠まれた和歌は、

大切な人を看取ってこられた道元禅師さまの深い感慨がにじまれております。

 

皎月院 こうげついん 副住職プロフィール

皎月院副住職 清水 亨龍

清水 亨龍 こうりゅう

御縁をありがとうございます。
駒大高校、駒澤大学卒業後平成13年冬に大本山永平寺(福井県)へ安居(修行)。平成15年より北海道へ修行。平成23年4月より皎月院へと戻り副住職として補佐をさせて頂いております清水亨龍(こうりゅう)です。 合掌

私の趣味はクライミング、スノーボードなど身体を動かす事です。また旅行も大好きです。ぜひ皆さま気軽にメールやお電話お待ちしております。

どうぞよろしくお願いします
(^人^)

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